古希のお祝いをしない方がいい?もらって嬉しかったもの・NGなプレゼントを紹介

還暦・喜寿・傘寿など、日本には長寿祝いがいくつもあります。
家族がこの歳を迎えたら、お祝いをする人も多いのではないでしょうか。
しかし、この中でも数え年で70歳の「古希」のお祝いは、しないほうがいいといわれているのです。
この記事では、祝ってはいけない理由や、プレゼントについて解説します。
Contents
古希とは何のお祝い?誰がする?
古希とは、数え年で70歳を迎える方の長寿祝いのことです。
もともとは、杜甫という中国の歌人が詠んだ漢詩に由来します。
内容は「人生を70年も生きるのは昔から珍しいことである」というもの。
今よりも寿命が短かった時代において、70歳というのは、とてつもなく長生きだったのです。
そのため、せっかくならお祝いしようということで、古希の風習ができました。
現代において、長寿は珍しいことではないため、還暦や傘寿(80歳)のように、10年ごとの節目のお祝いと捉える人が多いかもしれません。
古希のお祝いをしない方がいい理由3選
70歳を迎え、喜ばしいイベントであるはずの古希のお祝い。
家族で集まったり、プレゼントを渡したりと、祝い方はさまざまです。
しかし、中には、古希はお祝いしないほうがいいという声も。
ここでは、その理由についてみていきましょう。
年寄り扱いに気分を害する人がいるから
まず、年寄り扱いに気分を害する人がいるからです。
現代では、昔に比べ平均寿命が男性は81歳、女性は87歳と、とても伸びています。
70歳、80歳を迎えても現役で働いている人はいますよね。
むしろ、年齢より若々しく見える人もいるくらいです。
そのため、中には「年寄り扱いするな!」と喜ばない人も。
お祝いは絶対ではないため、本人が「しなくていい」という場合はしないほうがベターです。
長生きできないといわれているから
長生きできないといわれているのも、理由のひとつです。
噂によれば、お祝いすることで安心して死に近づくのだそう。
しかし、これはあくまで根拠のない話です。
確かに、70歳ともなると、10年前のようにはいかないでしょう。
体力が落ちたり、病気がちになったりすることもあります。
ですが、歳を重ねれば誰でも経験することで、お祝いされたから長生きできないというのは誤りです。
とはいえ、本人が乗り気でない場合は、お祝いは控えてください。
厄年が古希だから
古希のお祝いが好まれないのは、厄年と重なるからです。
数え年で70歳を迎える人は、男女ともに厄年にあたります。
厄年とは、災いが起こりやすく忌み慎むべき年齢のこと。
そのため、中には「お祝いをするのはちょっと…」という人もいるのです。
むしろ、親戚や友人を呼んで、自ら宴の席を設けるほうが厄払いになるといわれています。
もし、本人が嫌だという場合は、お祝いしないほうが無難です。
本当に古希のお祝いはしない方がいい?
結論からいうと、古希のお祝いはしてもOKです。
むしろ、優先すべきなのは、本人に祝ってほしい気持ちがあるかどうか。
もし「厄年と重なるから…」「長生きできないかも…」など、気がかりがあるのなら、無理にする必要はありません。
反対に、本人が希望する場合は、盛大に祝ってあげてください。
誕生日・正月・お盆など、家族や親戚が集まりやすいタイミングがおすすめ。
本人の意思を尊重した上で、素敵なアニバーサリーにしましょう。
古希祝いでもらって嬉しかったもの4選
古希のお祝いの際は、家族や親戚一同で集まって食事会をするのが定番です。
普段、あまり会えない人や孫に会える貴重な機会でもあります。
あるいは、プレゼントをするのも喜んでくれるでしょう。
ここからは、古希祝いにおすすめのギフトについて紹介します。
食べ物やお酒
古希祝いには、食べ物やお酒などがおすすめです。
理由は、形に残らないギフトのほうが実用性があるから。
とくに、普段買わないようなブランド物であれば、特別感を演出できます。
なかなか足をのばせない地域の特産品などでもOK。
定番なのは、スイーツ・お肉・魚介類といったグルメギフトです。
もし、お酒を嗜む方であれば、お酒とあわせて、おつまみセットも喜ばれるでしょう。
グラスや湯呑み
食品のほか、グラスや湯呑みなどもプレゼントとしておすすめです。
普段使いできることに加え、名前やメッセージ付きの品であれば、思い出にも残ります。
富士山や切子グラスなどは、見た目にも美しいです。
もし、夫婦そろって古希を迎えるのなら、ペアグラスや湯呑みでお祝いしてもいいでしょう。
フラワーギフト
贈り物の定番といえば、フラワーギフトもそのひとつです。
たとえば、プリザーブドフラワーは香りはありませんが、枯れないため形に残ります。
また、時計とお花がセットになったものであれば、実用性もバッチリ。
アレンジメントやぬいぐるみセットなども喜ばれるでしょう。
もし、お花を渡す場合は、古希祝いの色である紫色がおすすめ。
また、縁起の悪い花、あるいは花言葉をもつものはNGです。
アクセサリー系
おしゃれを楽しめるよう、アクセサリー系を贈るのもいいでしょう。
とくに、女性であればネックレスやブローチなど、ちょっとしたアクセントになるものがおすすめ。
男性の場合は、ループタイ・ブレスレット・革製の小物など、さりげなく取り入れられるアイテムがベターです。
可能であれば、紫色を選んでください。
古希祝いのプレゼントでNGなのは?
食べ物やフラワーギフトなど、贈ってもいいものがある一方、お祝い事にそぐわないものもあります。
絶対にダメというわけではありませんが、知っているとギフト選びに困りません。
刃物
包丁やハサミといった刃物は、贈り物として適切ではありません。
切る=縁が切れるという意味があるからです。
実用的ではありますが、あまりいいイメージのない品物のため、選ばないほうがベター。
もし、プレゼントする場合は、メッセージを添えると、もらう側は安心して使えるでしょう。
履き物
靴下やスリッパなどの履き物もNGです。
理由は、踏む・下に見るなどの意味があるから。
とくに、目上や年上の人に対しては、とても失礼にあたるため、おすすめしません。
また、靴も出かけるときに履くという意味から、別れを連想させるアイテムです。
いずれにしても、踏みつけるものはタブーとされています。
ハンカチ
日本語で手巾(てぎれ)と呼ばれるハンカチも、プレゼントとしてNGな品物です。
手巾=手が切れる=関係を終わらせるという意味になるから。
もし、どうしてもという場合は、白以外のもの、できれば紫色のものが好ましいです。
名前やメッセージが入っていたり、一言添えてあげたりすると、誤解を生みません。
白色がNGなのは、故人の顔にかける際の布が白だからです。
死や苦を連想させるもの
刃物や履き物以外にも、死や苦を連想させるものを贈るのはタブーです。
とくに、長寿祝いのタイミングではバッドマナー。
たとえば、櫛(苦と死)・百合・鉢植えの植物(根付く=寝付く)・椿などです。
また、お箸も、三途の川にかかる橋を連想させるため不適切です。
箸を渡す=骨拾いの意味に捉えられる可能性もあります。
年齢を感じさせるもの
死や苦以外にも、人によっては年齢を感じさせるものもNGとされています。
たとえば、老眼鏡・杖・補聴器などは、好まれない可能性が高いです。
お祝いはさせてくれても、プレゼントは断られるということにもなりかねません。
反対に、健康を意識したギフトは喜ばれるでしょう。
ただ、いずれにしても、プレゼントする際は、相手の好みや意向に沿ったものを贈るのが礼儀です。
特別感のあるギフトであれば、素敵な思い出となるでしょう。
古希のお祝いはしてもいい!大切なのは本人が祝ってほしいかどうか
結論からいうと、古希のお祝いはしてもいいです。
むしろ、人生の節目となるタイミングですから、盛大に祝ってあげましょう。
ただし、大切なのは本人が祝ってほしいかどうかです。
年寄り扱いされるのを嫌う人もいれば、厄年を気にする人もいます。
もし、少しでも気がかりがある場合は、無理に祝う必要はありません。
プレゼントを渡したり、普段通りに過ごしたりしてOK。
もし、贈る場合は、消え物やフラワーギフトなど、長寿祝いにふさわしい品物が理想です。
- 古希のお祝いはしてもいい
- 祝ってほしくない人もいる
- プレゼントは食べ物や日用品などの消え物がおすすめ
- お花や食器なども喜ばれる
- 長寿祝いにふさわしくないプレゼントがある